大和田さんのしあわせな地域づくり

PR広告

  

Posted by at

2012年04月27日

しあわせな地域づくり 5月号

移住してパン屋をはじめた「こうめや」さん(兵庫県養父市)

田舎暮らしをしたいなら、自ら起業する!

田舎暮らししたいけど、なかなか田舎には仕事が見つからないので・・・という声をしばしば耳にします。だったら、自ら仕事をつくってみては?ということで、今回は16年前( ’96年)に兵庫県養父市に家族で移住し、繁殖和牛の牧場を経営する傍ら「こうめや」というパン屋さんを開業した大封香代子さんをご紹介します。「こうめや」は桑の実から自家培養した天然酵母と、国産の原料を使用した無添加のパン屋さんとして人気です。小麦は北海道産ですが、ねぎや梨など地元の野菜や果物などを積極的に使ってパンやスイーツを作っています。私も出張の際に「こうめや」のパンに出会って以来ファンになり、何回か取寄せています。

環境も良いし、田舎暮らしを満喫

4人の子育てとパン屋さんを両立
オーナーパン職人の大封香代子さんは、’95年4月に夫で獣医師の健太さんと但馬牛が飼いたくて但馬牛の郷、養父市にIターンしてきました。4人の子供を育てながらパン屋さんを営んでいる、とっても元気な女性です。’03年、4人目のお子さんが6月に生まれ、3ヶ月後の9月からパン屋さんを始めたというからビッリです! 大封さんのご両親は弁当屋さんを営んでいたそうで、起業家としてのDNAなのでしょうか、大好きなパンづくりで起業されたのです。

パンの製造販売だけでなく「わくわく食農クラブ」(養父市生活研究グループ)のリーダーとして養父市5歳児キッズキッチン(かまど炊きごはんと養父市の野菜を使った味噌汁や和え物などの調理体験)の画・運営や、子供達からお年寄りまで保育園や小学校、地域での食育活動にも熱心に取り組んでいらっしゃいます。

子どもたちもお料理づくりが得意になりました

地元の農家とお米パン
また、最近は隣町の、朝来市和田山町の稲作農家「高本農場」とのコラボレーションで『ごはんのパン』「米toパン(こめっとパン)」をつくりました。原料の米は「コウノトリ育む農法」で作られたコシヒカリです。

農業と商工業に携わる人がお互いの技術や経験を活かし、協力して商品やサービスを開発する
ことを「農商工連携」といいます。コラボレーションで魅力的な商品が生まれるのですね。

田舎に移住し、他の地域から来た者にこそわかる、貴重な地域資源をいかして自ら起業する。パン、豆腐屋、農村カフェ、野草料理、和紙漉き、炭焼き・・・実に色々な仕事がありそうですね。


炊いたご飯をパン生地に練りこんだ「こめっとパン」。
表はサクサク、中はモチモチギフトセット2,300円
●こうめや(079-666-0085)

  

Posted by 大和田順子 at 14:06しあわせな地域づくり

2012年04月27日

ロハスレター5月号

『マイファーム 荒地からの挑戦―農と人を つなぐビジネスで社会を変える』 5/1出版

 全国各地で農家の高齢化、後継者の不在、税金問題等の理由から耕作放棄地が増え、今や全国で40万haにも及んでいます。これまで農地法の壁や農家の慣習もあり、他人への貸与や転用は難しいと考えられてきました。そんな中、25歳で一般市民と農をつなげるビジネスを立ち上げたのが西辻一真さんのマイファームです。起業から5年、”自産自消“を合言葉に、貸し菜園事業を皮切りに、農業人材育成事業などを行ってきました。東日本大震災以降は宮城県を中心に、津波被害を受けた農地の再生にもとりくんでいます。

 私は3年前に西辻さんと出会い、山梨県の耕作放棄地の開墾や、宮城県の津波被害を受けた農地で一緒にトマトを植えるなどしてきました。西辻さんが今一番関心のあることは「エネルギーと食料の循環によって地域は自給できるのか?」ということだそうです。そして「僕たち世代が農業を変えなければ日本の農業はもう終焉という危機感をもって取り組んでいるので応援お願いします!」とのことです。

 そんな西辻さんを、私はこれからも応援していきたいと思っています。熱い起業家のストーリー、ぜひ手にとってみてください。

  

Posted by 大和田順子 at 13:32ロハスレター

2012年03月28日

しあわせな地域づくり 4月号

東北の復興はこれからが本番!

あの日から1年が経ち、また春が来ました。
3.11は、どこで、誰と、どのようにお過ごしになられましたか?


市内各地で追悼集会が開かれた

3月11日、私は娘と福島県いわき市小名浜で開かれたイベント「世界が祈る、ふ くしま・いわきのために」に参加してきました。
衣服のリサイクルに取り組む NPO法人ザ・ピープルが主催されたものです。

イベントには、8000km離れたオーストラリアの集落から先住民族アボリジニの 女性5人がはるばる来日し、歌い、祈って下さいました。なぜ、アボリジニなのか。アボリジニの居住区にはウランの鉱山があります、それを守っているのが彼らです。そのウランが聖地から流出し、今回の被害をもたらした。その大地の怒りを鎮めに来日されたというのです。


アボリジニの女性たちがはるばる来日

エネルギーの一生
近年、食べるものについては、どこで誰がどのようにつくったものなのか、トレーサビリティを気にする人は増えてきたと思います。また、生産者と消費者の顔の見える関係とか、生きものと農業の共生を農産物の購入を通じてサポートするなど、私も関心を寄せてきました。

しかし、エネルギーや電気に関しては原料から、製造工程、種類、廃棄までのトレーサビリティや、エネルギーの一生について考えることは、これまでほとんど無かったのではないでしょうか。少なくとも私は原子力発電所のウランがオーストラリアのアボリジニの居住区から産出されていることは知りませんでした。

食に続いて、エネルギーも市民の手に取り戻したい。エネルギーを地域の太陽、水、森林などバイオマスを原料にして、地域の人が市民出資をしたり、原料を運んだり製造にも協力し、そしてつくられたエネルギーは地域で使う。余った分をよそに売る、という考え方いかがでしょうか?

東北復興、引き続きご一緒に
総務省が平成21年~行っている「緑の分権改革調査事業」というものがあります。地域の自然資源を活用し、食とエネルギーの地産地消や、地域が豊かになる経済のしくみを考え実証するものです。これから被災地の13か所で「被災地復興モデル実証調査」が行われます。私もいくつかの地域に関わります。復興はこれからが本番です。阪神淡路大震災に遭われ、それを乗り越えてこられた皆様のご経験とノウハウ、知恵を、東北の人たちは待っています。引き続き、お力をお貸しください。


沖縄エイサーのルーツはいわきの「じゃんがら念仏踊り」


沖縄からエイサーも(いわき湯本)  

Posted by 大和田順子 at 00:01しあわせな地域づくり

2012年03月28日

ロハスレター4月号

「いいね!JAPAN」始動

「いいね!JAPAN」プロジェクトが始まりました。Facebookをプラットフォームに、日本各地の「いいね!」を発見しシェアし、育んでいくプロジェクトです。第一弾はソーシャルアワード。
各地で取組まれている “地域を元気”にする活動を募集し表彰します。
私もアドバイザリーボードのメンバーとしてプロジェクトに関わっています。委員会では単に表彰するだけでなく、寄附やボラン ティアなど活動を応援する仕組みも作っていこうと話し合っています。 

私からプロジェクトへのメッセージは「ここ数年、農山村に魅せられ、もっぱら地方巡りをしています。中山間地域や森林など“上流社会”は知恵や資源の宝庫 です。元気でサステナブルな日本を再生する原動力はコミュニティにあり! “縁需”で温かい社会を一緒につくっていきましょう。」

“縁需”とは、地域を盛り上げていこう!という思いを持つ者同士の交流、互いを思いやる心が生み出す需要のことです。これによって地域は豊かになっていく のではないでしょうか。

●「いいね!JAPAN プロジェクト」
http://iine-japan.f-navigation.jp/  

Posted by 大和田順子 at 00:00ロハスレター

2012年03月07日

ロハスレター3月号

北陸唯一の種麹店で「塩麹」を買う

 話題の“塩麹”、使っていますか?先日、富山県南砺市福光にある「石黒種麹店」に行きました。明治28年に創業し、現在の当主は4代目の石黒八郎さんですが、麹の素を作る種麹店は全国に10軒ほどしか無いそうです。
麹は味噌、醤油、清酒など醸造食品をつくるときに使用されるものですが、これほど日常的に私たちが食べているものの素を扱うお店が10軒とはさびしいですね。「塩こうじ」は水を混ぜ合わせて熟成させたもので、麹には100種類以上の酵素があり、食材の成分を分解して旨みを出し、柔らかくしくれます。250g入り650円とお手頃です。お肉、お魚料理はもちろん、野菜を漬けたり、スイーツも美味しいですよ。


「石黒種麹店」の石黒さん。板麹を手に





●「石黒種麹店」
http://1496tanekouji.nanto-e.com/index.html
  

Posted by 大和田順子 at 13:43ロハスレター